開店前から来客が列をなすトライアル西友花小金井店

 西武新宿線・花小金井駅近くのスーパー「西友花小金井店」(小平市花小金井1丁目)が11月28日、「トライアル西友花小金井店」としてリニューアルオープンした。九州発のディスカウントストアであるトライアルと総合スーパー西友の双方を組み合わせた全国初の複合店舗。この日は午前9時の開店直後から大勢の来客でごった返した。

 福岡市に本社を置くトライアルはITを駆使した生産・物流で低価格を実現し、今年7月に西友を傘下に収めて全国に350以上の店舗を展開している。西友花小金井店は1976年に開店し、売場は1階から3階。10月26日にいったん閉店し、11月28日の「グランドオープン」に向けて24日から27日までは「プレオープン」として午前10時から午後7時まで“試験営業”していた。

 トライアルにとっては都内で構える初の大型店舗(店舗面積約1080坪)。1階と2階でプライベートブランドをはじめとするトライアルと西友双方の食品や日用品を販売し、九州の商品を多く取りそろえるなど両者の持ち味を生かした品揃えとサービスを提供する。

 売りの一つが全国のトライアルで導入されているレジカートの導入だ。顧客はカートにプリペイドカードかスマホアプリを登録して、買い物をしながら付属のスキャナーで商品バーコードを読み取る。店員のチェック後、専用ゲートを通過するだけで会計が完了する。「レジの待ち時間が大幅に短縮される」という触れ込みだが、この日は慣れていないためか、これまでのカートとレジで精算を済ませる客がほとんどだった。

 トライアルは「これまで60年変わらなかった小売業の形を西友と一緒になることで変革させたい。これまでになかった価値と価格・利便性を提供する」(トライアルカンパニーの野田大輔マーケティング部部長)としている。

 24時間営業を継続。3階のヤマダデンキ、2階一部の100円ショップ「セリア」はこれまで通り営業を続ける。

デジタルサイネージで情報を発信
スキャナーと端末を備えたレジカート

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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