小平市は11月13日、生活保護の申請をした市民を無断撮影して、その写真を友人に送るなどした健康福祉部の20代男性職員(主事)を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。
男性職員は8月中旬、健康福祉部の同僚と2人で、生活保護の申請があった市民の生活状況などを確認するため自宅を訪問した。市民は日本国籍の男性。日本語がまだ不自由なため通訳者と同僚が会話中、男性職員はスマホのアプリで友人とメッセージのやりとりをしたうえ、無断で市民を撮影して、その写真を友人に送信した。
撮影に気づいた市民と通訳者が、その場で男性職員とその友人のスマホから写真を削除させた。男性職員は市民の容姿に興味を持ったため撮影したという。
小平市総務部は「プライバシー侵害であり、社会常識上も許されない。男性職員には個別に情報セキュリティーや個人情報保護に関する研修を受講させるなど再発防止に努めている」と話している。
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