公民館などの受付と児童書架

 西武線小川駅西口(小平市小川西町4)の新たな複合公共施設「小川パレット」の11月1日オープンを前に10月23日、施設が一般公開された(25日まで)。西口前の再開発事業で完成した再開発ビルの4、5階を活用し、市内に分散していた複数の公共機能を集約する。

 再開発ビル「アトラスタワー小平小川」は地下1階・地上27階、高さ約98メートル。1〜3階は商業フロア、4〜5階は公共施設など、6〜27階は住宅(総戸数218戸)が入り、西武国分寺線と拝島線が乗り入れる小川駅西口の新しい顔になっている。

 小川パレットに移転するのは、小川西町図書館、小川西町公民館、市民活動支援センター「あすぴあ」、男女共同参画センター「ひらく」。

 4階にはフリースペース、マガジンカフェ、防音スタジオ、キッズスペース、児童書架、5階には一般書架と個人向け貸し出しスペース、多目的室などを開設し、西部出張所も4階に移転して11月2日から業務を始める。

 プレオープンの23日には午後1時から多数の住民が訪れ、スタッフから施設の説明を受けたり、マガジンカフェで飲食を楽しんだりした。

 市は多世代の市民が集い、活動や交流が生まれる「新たなコミュニティーの拠点」と位置付ける。オープン前から街づくりワークショップ「小川パレットラボ」を開催し、市民とともに施設の使い方や活動を考える取り組みを進めてきた。

 施設の管理運営を担うのは指定管理者の「シダックス大新東ヒューマンサービス」。民間企業ならではのアイデアやノウハウを生かしたイベント展開や効率的な管理が期待される一方、公共施設としての公平性の担保など今後の運営が問われる。

 再開発事業で市はビル北西側に約1000平方メートルの「小川パレット広場」を2027年春にオープンするほか、西武が2031年度完成を目指す小川駅舎建て替えに合わせて、東西自由通路(約50メートル)と歩行者デッキの整備を行う予定。

 事業は小平市にとって巨額の財政投入を伴う。再開発事業全体の総事業費は約252億7700万円で、国や都の補助金のほか小平市が担う市費は78億 2700万円(2026年9月市議会答弁)。現在進んでいる「中央エリア」整備(中央公民館・健康福祉事務センター・福祉会館の複合化建て替え)」の総事業費は128億円(2025年12月試算)にのぼっている。

 市全体の公共施設マネジメント予算が膨らむなか、施設が投資に見合うだけの社会的な価値を地域に還元できるかどうか。行政、民間、市民が協働する街づくりの課題となる。

 11月1日からは3日間にわたりオープン記念イベントを開催する。1日はオープニング式典に続き、漫才トークショーや吹奏楽コンサート、2日は市民サークルのイベント、3日は市長タウンミーティングやクラシック・ジャズコンサートなどを開催する。

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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