東村山市は22日、子育てに関連するサービスをデジタルのワンストップで提供する事業を、今年2月から開始すると発表した。国のデジタル田園都市国家構想交付金事業として採択を受け、「子育てするなら東村山」を掲げる同市が仕事と子育ての両立など環境づくりを目指す。(カバー写真:子育て支援の新事業を発表する渡部尚東村山市長)

 忙しくて市役所を訪れることが難しかったり、サポートに関する情報が得にくかったりする子育て世代のために、個々のニーズに合わせた情報提供や相談の受付を、オンラインを通じたプッシュ型で便宜を図る。

 新事業開始に合わせて市の公式ホームページをリニューアルしスマートフォンの画面に最適化する。ホームページのトップ画面から「たのしむらやまポータル」に入り、アカウント登録する。

 本人情報、メールかLINEの通知先、配信を希望するカテゴリなどの基本情報を設定。「子育て・教育」のカテゴリを選択すると、関連する情報が更新されるたびにプッシュ型で通知される。

 開始当初は妊娠・出産や乳幼児子育てを中心に相談サービスの予約を受け付け、保健師等がオンラインでの相談に応じる。今後学齢期の相談などにも広げてゆくことを目指すという。さらに子育てに関する講座サービスもデジタルで受けられる。

 渡部尚(たかし)東村山市長は「子育てに関するサポートのニーズは大きいが、市役所に足を運んだり、情報を自分から取りに行ったりするのは煩わしかったのではないか。出産や子育てに向き合う世代はデジタルにフレンドリーで利用しやすいと思う。運用状況を見ながら拡充、改善を図りたい」と話している。

【関連情報】
・東村山市(HP

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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