東京と岡山で環境保護活動をしている人たちの交流会が7月4日、東久留米市で開かれ、河川など地域の自然資源を活用した子どもへの環境教育のあり方などについて意見を交わした。
この交流会は、魚の研究などで知り合ったメンバーの呼びかけで実現したもので、東京からは東久留米市で川を活用したまちづくりに取り組んでいるグループや大学の研究者、岡山からは岡山県環境保全事業団や岡山市の職員などがいずれも個人の立場で参加した。
最初に、それぞれの活動内容の紹介があり、岡山側からは、岡谷市内を流れる旭川、百間川を利用した自然観察イベントや水辺教室などが定着し、参加した子どもの中から環境保護活動の担い手が生まれていると報告された。
東久留米市の出席者からは40年以上に及ぶ落合川整備の歴史が披露され、子どもたちを交えての清掃活動で清流が戻り、東京都などへの粘り強い働きかけが実を結んで開発を免れ、源流の湧水群や水辺が維持できているとの報告があった。
参加者はこのあと全員で「平成の名水百選」に選ばれた落合川をたどり、湧水点をひとつひとつ観察したり、武蔵野の地形や地層の構造を学んだりした。
湧水点の周りでは、全国的に生息域が激減している絶滅危惧種のホトケドジョウも姿を見せ、水質の良さを証明していた。
この後の意見交換で岡山からの参加者は、「東京という大都会に、子どもが遊び、家族で憩える清流と水辺があることに驚いた。この環境が地元の人たちの長年の努力のたまものと知り、心から敬意を表したい」と話した。
また、東久留米市の参加者は岡山の取り組みについて、「県や市、住民が一つになって河川を活用した自然保護や環境教育を進めていることがすばらしく思えた。自分たちも地元の行政や東京都などへの働きかけをさらに強め、地域の宝を守っていきたい」と意気込みを語っていた。
交流会では、「地域の自然や生物と接する機会が多ければ多いほど、生物多様性を守ろうという子どもたちの意識が高まる」との大学の研究論文も紹介され、参加者は今後も、東京と岡山の取り組みの結果を持ち寄り、地域の資源を活用した環境教育の向上をめざしたいとしている。

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