湧水のまちとして知られる東久留米市恒例の環境フェスティバルが6月6日から2日間にわたって開かれた。ことしの標語は「このまちで水と生きる」。主役は子どもたちだ。
1996年に始まった東久留米市の環境フェスティバルはことし節目の第30回。前年を上回る43団体が参加した。
落合川では人気の「トムソーヤの川下り」が行われ、大きなゴムチューブで作った特製のボートに乗り、子どもたちが歓声をあげた。この川下り、10数年前、川のゴミ拾いを頑張った子どもたちへのプレゼントとして考案されたものだという。

メイン会場の市役所には、30年の歴史を振り返る展示や環境美化に取り組む各団体のブースがあり、訪れた人たちの関心を集めていたが、ことしの主役は何といっても子どもたちだ。
「どう参加を呼びかけようと悩んだこともありましたが、むしろ子どもたちの方が積極的で、『やりたい』と言って、様々なアイディアを出してくれました」と実行委員長の中山由佳さん。
7日、活動発表会でマイクを握ったのは、市内金山町に住む中学1年生の帯包(おびかね)晃平さん。さかなクン探検隊の一員でもある帯包さん、小学生のころ、1か月間毎日、川岸のゴミ拾いをして内容を分析したことや、東久留米駅前で手作りの新聞を配り、「東久留米から海を守ろう」と呼びかけた経験などを語り、客席から大きな拍手を浴びていた。
また、小学生時代から環境学習に熱心だった市内の生徒が通う国分寺高校生物部は、海洋汚染の原因になるとして世界的に問題になっているマイクロプラスチック(MPs)について落合川で行った調査の結果を発表した。
環境省による他河川のデータとの比較では、落合川のMPsは北海道の釧路川より多かったものの、本州のどの河川より少なく、落合川の水質は極めて高い状態で保たれているが、川下にかけてMPsが増加していることがわかり、生物部員からは今後、発生源の調査を進める意向が示された。
子どもたちの活躍で盛り上がった東久留米市の第30回環境フェスティバル。キーパーソンに今後への期待を聞いた。
「あらじい」こと、荒井和男さん、78歳。15年間にわたって子どもたちとともに川の環境保護活動に取り組んできた。
「子どもも大人も成功体験が大切だと思います。自分たちの努力で川がきれいになったという実感が次の活動につながる。環境ボランティアに年寄りが多いと小学生に話したら、学校で高齢化問題を真剣に議論し始めました。『環境』は世代間をつなげる大きなツールでもあります」。
小学生2人、中学生1人の母親でもあるフェスティバルの実行委員長中山由佳さん。
「5年前に東久留米に転居して初めて、落合川のきれいな水が、元々あったものではなく、地元の皆さんの努力によってもたらされたものだと知りました。子育て中の方などは日々大変で、なかなか余裕がないと思います。わたしもそうですが、ほんとうにできるところからでいいので、環境ボランティアの活動に加わっていただけたらと願っています」。




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