小平市天神町に建設が計画されているデータセンター(DC)に対して、周辺住民らでつくる「環境とくらしを考える会」(竹澤祐美子代表)は9月3日、住民の健康と生活環境を守るため事業者との協議に小平市が参加することなどを求める第2回目の署名1524筆(9/1現在)を小林洋子市長に提出した。
住宅密集地での建設を問題視している同会は、4月に第1回目の署名計431筆を市側に提出。署名数は合計1955筆となった。
1回目は都市計画課の窓口での対応だったが、この日の提出には同会メンバー4人に水口かずえ市議(無会派)と三輪博美市議(共産)が同席し、小林市長が面会した。
署名では▽非常用発電機使用時に38本の煙突から出る黒煙、有害物質、悪臭は公害▽110万リットルの重油量、60メガワットの電力消費量、小平市の目標値より40%以上増えるCO2排出量、排熱量などは小平市民全体の問題▽他のDCでも発生している火災事故の対応が事業者と小平消防署で未協議――などとして市民の健康、安全・安心な環境を守る立場から市は事業者の説明会や協議に参加し、住民の合意が得られる計画に改めさせるよう指導することを求めている。
DC計画に関して小平市は事業者に指導や助言をする一方、「民間事業に対しては中立の立場で開発条例に基づく手続きを適切に進める」という姿勢をとっている。同会メンバーは小林市長に「市は私たち市民の権利を守る側に立って事業者を指導してほしい」と訴えて署名を手渡した。
一方、事業者は建設予定地と周辺道路との境界塀(フェンス)の解体工事を9月7日に始めることを周辺住民に伝えた。まず東側の境界塀を解体撤去し、高さ3メートルのフラットパネルを地面に固定して設置するとともに、予定地内のアスファルト舗装を撤去する。工事期間は今年11月中頃までを予定している。
施工者のナカノフドー建設は「周辺の生活環境に十分配慮し、騒音抑制、災害防止、交通安全対策に細心の注意を払い、慎重に作業を進める」としているが、住民は「すでに通学路にもなっている道路の通行が制限され、生活への悪影響が出ている」と話す。
外資系企業が進めるDC計画は、小平市天神町1丁目の工場跡地に高さ約25メートルの建物を建設。2024年9月の住民説明会での発表以降、周辺住民から火災延焼の危険性や排熱、騒音、日照・景観の阻害など防災と環境をめぐる不安の声が上がっている。
計画では10月に建物東側の新築工事を開始する予定だが、工事内容を説明する8月30日の住民説明会で住民側から事業の進め方や建設に反対する声が噴出。工事内容を説明できなかった事業者側は「工事の実施については検討のうえ返答する」と伝えた。


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