西東京市を中心とする地域報道サイト「ひばりタイムス」は、2014年から24年の10年間に掲載した約3000本の記事をさまざまな形で検索できる「地域報道アーカイブ」として10月1日、再スタートした。「地元再発見のツールになれば」とさまざまな企画を設けている。
元共同通信記者の北嶋孝さんが開設したひばりタイムスは、創刊前年の2014年から西東京市と近隣地域の市政や議会、選挙、市民活動、イベントなどのニュースを掲載し、アクセス数は月間10万回前後を記録した。
FM西東京との共同企画やコロナ禍特集などを掲載し、市民ライター養成講座を継続して開催。連載記事からは『北多摩戦後クロニクル』をはじめ3冊の書籍が生まれた。
編集部の高齢化や財政状況の悪化などを理由に2023年末、ニュース更新を停止、翌24年3月にイベント情報欄「これからカレンダー」の更新を停止した後は記事の点検と整理に着手し、リンク切れが目立つ「関連情報」の補充やアイキャッチ画像の追加など検索に応える記事にするための作業を続けた。さらに老朽化したシステムの更新に向けてウエブ制作会社と綿密なやりとりを重ねた。
2年半をかけてリニューアルしたサイトは約3000本の記事と約7200枚の写真に加え、1週間の主な掲載記事と取材裏話などの「編集後記」からなる「週刊ひばりタイムス」(全450号)を収納している。
検索するには、キーワードで探した後、言葉を2つ並べたり、「市政・選挙」「暮らし」などの「カテゴリ」や「年月」を選んだりして絞り込む。駅名や施設名などの「場所」、元記者や市民ライターなど約120人の「執筆者」から探すこともできる。
スマホなどにも対応した検索機能に加え、イベント情報欄は更新を再開し、北嶋編集長がこのサイトの軌跡を振り返る「ひばりタイムス10年私史」の連載を新たに始める。
このほか、掲載記事を素材とした「編集長の ”推し記事” 5選」「今日は何があった日?」「アーカイブを発掘」「よく読まれている記事」「数字で振り返る10年」といった新企画で、単に「調べる」だけではなく「読む」サイトを目指す。
北嶋編集長は「ひばりタイムスはニュース更新を停止した後も毎月約2万回の記事アクセスがある。ニュース記事はこれまで読み捨てという形で消費されてきたが、さまざまな企画を加えた検索サイトでニュースサイトの〝立ち枯れ〟を防ぎたい。図書館のように地域の記録と記憶を掘り起こす『地元再発見のツール』として利用してほしい」と話している。


*検索対象の記事本数を約3400本から約3000本に、写真を9700枚から7200枚に修正しました。「週刊ひばりタイムス」の記事を検索対象から外すなど、より正確を期しました。(10月4日)
【参考情報】
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