講演の様子

 清瀬市内の自治会関係者を集めた第1回「きよせの地域団体交流会」が12月8日、同市立松山地域市民センターで開催された。各地の自治会活動が低迷するなか、地域住民が新たな形でつながる試み。用意した席が足りなくなり、急遽椅子を追加するほどの人が集まり、会場内は熱気に包まれていた。

 この交流会は、地元のコミュニティーFM局「TOKYO854くるめラ」などで活躍するラジオパーソナリティーの柳瀬ゴローさんが呼び掛けて実現したもので、同氏が総合司会を務めた。

 第1部では清瀬市地域振興部長の植田貴俊さんと、松山地域市民センターの指定管理団体でもある街活性室の斎藤徹さんが講演を行った。

 植田さんは、清瀬市の自治会の現状と課題を説明した上で、新しい地域コミュニティーの形として円卓会議の活動を紹介した。斎藤さんは千葉県流山市や埼玉県北本市といった他の自治体での成功事例を紹介した。企業やNPOを巻き込んだ仕組みの構築や、地域住民が参加しやすい形を目指すことなどが課題とされた。

 第2部では東京都つながり創生財団による事業の説明や、市内の自治会活動の紹介などがあり、東京都の助成金・支援制度の活用事例や、清瀬市の宮の台住宅・台田団地・竹丘の各地域の自治会の活動が紹介された。

 第3部は出席者全員が3つの班に分かれて交流会を行い、活発な意見交換が行われていた。

 柳瀬ゴローさんは「清瀬には自治会連合会もないという中でたくさんの人が集まった。参加者同士がつながり、自治会間での連携が生まれるきっかけとなったと思う。LINEグループを作るなど新たな交流の形もあり、予想以上の結果となった」と語った。

 また、第2部で活動紹介をした街活性室の担当者は「自治会の取り組みを多くの人に知ってもらい、『私たちも取り組んでみよう』と思ってもらえればと思う。多くの自治会が防災と防犯に力を入れており、清瀬市が安心・安全な町になることを期待している。今後、2回目、3回目の開催に向けて取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

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By 高橋靖

東久留米市のコミュニティFM局「TOKYO854くるめラ」代表取締役。

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