自動車販売やメンテナンス、リース業を手がけるオートアベニュー(西東京市田無町7)は3月19日、OBD車検に対応した最新の検査ラインや、EV車両の重量に対応したリフトを導入した新整備工場の竣工式を開催した。(カバー写真:テープカットする(中央左)伊藤理香社長と(中央右)吉田建ニ会長)
田無人神社の賀陽(かや)宮司が神事を執り行い、式には同社の社員や来賓客など約40人が参加した。
新整備工場は、老朽化した旧整備工場を撤去し更地にしたうえで、同じ場所に新規建設。重たいリチウムイオンバッテリーを搭載したEV車両の重量に耐えられるリフトや、旧来型の車検ラインから「OBD車検」に対応した検査機器を導入し、旧来型の設備を刷新した。
OBD車検は、OBD(車載式故障診断装置)を使った検査方式で、運転支援装置や排気ガス装置などから検出した異常データを、車検整備時にスキャンツールで読み取るだけで修理の必要性や安全性の確認を可能とする方式で、2024年10月より新たに導入される。
同社の伊藤理香社長は「新しい検査ラインでは、整備員がデータスキャンするだけで整備記録簿にして出力してくれる。効率良く短時間で整備を行い1台でも多くの車検を通したい」と意気込む。
同社は1985(昭和60)年に現会長の吉田建ニさんが創業。来期で40周年を迎える。新車・中古車の販売や法人・個人向けのカーリース、整備、車検などを手掛ける傍ら、火災発生時に初期消化を行うためのEV消防トライク(3輪バイク)の開発にも積極的に取り組む。
宅配などで使われる原付バイクを一回り大きくしたサイズで、住宅地や繁華街など、狭い場所や細い路地などでも走行できるため、消防団などの行政組織や、民間の倉庫や工場などの初期消火に対し効果が期待されている。
伊藤社長は「自動車業界は100年に1度の大きな変革の波が来ている。私たちは波に逆らうのではなく乗って行きたいと考えている。新しい制度や技術に対応したハードも大事だがハードを扱う人も同様に大切。互いを大切にしてよりクオリティの高いサービスを目指したい」と話した。
新整備工場は3月25日のオープンを予定している。
【関連情報】
・オートアベニュー(HP)