気象庁は3月29日の午後「東京で桜が開花した」と発表した。平年より5日、去年より15日遅い開花宣言となった。北多摩地域には、都立小金井公園(西東京市・小平市)、都立狭山公園(東村山市)、清瀬金山緑地公園(清瀬市)、白山公園(東久留米市)など、桜の名所が多い。
本稿では、はなこタイムスの各記者が、地域で見た桜を写真で紹介。寄せられた記事を桜が散るまで随時更新する。(4月22日更新終了)
4月20日
■都立小金井公園(午前9時ごろ)
小金井公園内には、約50種類約1400本の桜がある。桜の種類が多いことから2か月以上お花見が楽しめる。2月下旬ごろは早咲きのカンザクラやカンヒザクラが、3月下旬ごろからはソメイヨシノやヤマザクラが咲き誇り、4月にはオオシマザクラが芳香を放ち、遅咲きのサトザクラや八重桜で桜の季節も終わりとなる。先週末から急に気温があがり、ハナミズキ、ツツジも一斉に開き、フジも見ごろを迎える。「行く春」が名残惜しい。(卯野右子)
4月12日
■東村山浄水場わきの桜、落花盛ん
東村山市美住町の東京都水道局東村山浄水場わきを流れる空堀川沿いの桜も盛りを過ぎて落花盛ん。遊歩道はピンクのじゅうたんとなり、川面にも花びらが浮かんだ。この流れの上を多数のこいのぼりが泳ぐイベントももうすぐだ。(飯岡志郎)
4月11日
■小平市・たけのこ公園(午前8時ごろ)
■都立小金井公園(午後1時ごろ)
染井吉野は満開を過ぎて葉の緑が目立つようになってきたが、遅咲きの八重桜はこれからだ。荒川堤で栽培されていた品種「江戸」は花弁が約20と多く、枝に花が群がるように咲いていた。一重の桜がはらはらと散る中で、趣が異なるピンク色の丸い花々が風に揺られていた。(卯野右子)
■東久留米市・豊島なでしこ幼稚園(午後2時ごろ)
見頃を過ぎた桜の下で、元気に遊ぶ子どもたちの声が聞こえた(澤田篤志)
4月10日
■都立小金井公園(午後3時ごろ)
(片岡義博)
4月7日
◾️東久留米・新座、川辺の桜
(杉山尚次)
◾️東村山・本町桜まつり大にぎわい
好天と日曜とソメイヨシノ満開が奇跡的に重なった7日、東村山市でもイベントや花見に大勢の市民が繰り出した。中でも東村山駅東口桜通りでの「本町桜まつり」は警視庁騎馬隊も参加して交通安全を呼び掛けるなど本格的。桜並木の両側には150メートルにわたって露天や音楽ステージが並び、人で埋め尽くされた。(飯岡志郎)
◾️都立小金井公園(午前10時ごろ)
やっと晴れた!待ちに待った青空の日曜日、ゆりの木広場の大島桜(オオシマザクラ)もほぼ満開。高さ約13メートル、幹周り約3.7メートル、枝張り約20メートルある大木。遠くからでも大島桜とわかる甘い香りを一面に漂わせていた。(卯野右子)
◾️清瀬金山緑地公園(午後5時ころ)
夕方に立寄って写真を撮影した。
その時間でもかなりの人出だったので、お昼頃はもっとすごかったのだろう。
桜は満開。
この下流1kmほど先まで桜は続いている。
真っ直ぐな川に沿い、1列に桜が並んでいる光景は絵になる。
数百メートル先ではお祭りが行われており、10軒ほどの露店が出店していた。
ここにも賑わいがあった。(高橋靖)
◾️都立小金井公園(午後7時ごろ)
ライトアップイベント「花と光のムーブメント」を見に再び公園へ。たてもの園前広場のピンクや緑に照らし出される桜を見ようと大勢の人が詰め掛けていた。宿根草園では可愛いウサギのオブジェもあり、その前で写真を撮る家族も見られた。(卯野右子)
4月6日
◾️都立小金井公園(午前11時ごろ)
満開の土曜。花冷え、花曇りながら江戸東京たてもの園前は朝から花見客がいっぱいだった。ユーカリ広場では咲き誇る衣通姫(ソトオリヒメ)の前でワンちゃんも記念撮影。(片岡義博)
◾️東久留米市立白山公園(午後1時半ごろ)
東久留米市の滝山団地にほど近い白山公園。曇り空だったが、土曜日とあってお花見の家族連れで賑わっていた。桜はほぼ満開だが、少しピークを過ぎた感もある。(高橋靖)
4月5日
◾️小平グリーンロード/狭山・境緑道(午前8時半ごろ)
小平市をぐるりと一周する小平グリーンロードのうち、西武新宿線に沿って走る狭山・境緑道。毎年春の「桜のトンネル」を楽しみにしているが、この日はあいにくの雨模様。それでも見事な満開に心浮き立つ。(片岡義博)
4月4日
◾️小平霊園つくば家石材前(午後4時ごろ)
西武新宿線小平駅から小平霊園へ向かう道。過去と令和が地続きであることを感じさせる風情が良い。桜の木はポツポツとあるだけ、またそれも良い。花見団子があったら最良だったのに。(澤田篤志)
◾️東村山・北山公園の三春桜が満開(午後3時ごろ)
東村山市・北山公園の三春桜(ベニシダレザクラ)が4日、ほぼ満開となり、訪れた市民を楽しませている。20年前に市民が寄贈した時は腰ぐらいの高さだったのが大きく成長した。福島県三春町の国指定天然記念物「三春滝桜」が有名だが、本家はつぼみが膨らんだ段階のようで、「お先に失礼」。(飯岡志郎)
4月3日
◾️都立小金井公園(午前8時ごろ)
ソメイヨシノ(染井吉野)とオオシマザクラ(大島桜)の自然交雑の品種であるソトオリヒメ(衣通姫)が満開を迎えていた。例年ソメイヨシノが終わってから咲くので気を抜いていたら、友人からの情報でもう咲いていることがわかり駆けつけた。
咲き始めは透き通るような白色の花弁に、日を追うごとに紅が差してピンクに染まる。ユーカリ広場近くの見事な一本。ゆりの木広場にあるオオシマザクラは一分咲きだった。(卯野右子)
◾️東村山・映画「あん」ロケ地の桜 老木化で伐採相次ぎ寂しく(午前10時ごろ)
ハンセン病患者差別の問題を穏やかに告発した2015年公開の映画「あん」のロケ地に選ばれた東村山市栄町の桜並木が今年も見頃を迎えた。沿道の民家駐車場に、樹木希林演じる主人公が働くどら焼き屋のセットがこつ然と現れ付近の住民を驚かせた。老木化による伐採が相次ぎ、撮影時より寂しくなったが今も隠れた「名所」だ。(飯岡志郎)
◾️東久留米市けやき野住宅1号公園(午後4時ごろ)
西武バスけやき野住宅前で降りてすぐの公園で桜が枝を広げている。かすかな風に花びらがそよぐと、もう春だ。今日は午後から雨になった。花びらも雨に出鼻をくじかれた格好だ。通りがかりの人が「これはこれで風情があるねえ」「できればお天気になって精一杯花を開いてほしいねえ」と会話を交わしていた。(川地素睿)
4月2日
◾️都立小金井公園(午後5時ごろ)
鈴木街道に面した北口入口の両脇にある八重紅枝垂(やえべにしだれ)は、木によって三分咲きからほぼ満開のものまでばらつきが見られた。(卯野右子)
江戸たてもの園ちかくの桜は種類によって開花状況はさまざま。
3月31日
◾️ひばりが丘団地も五分咲き 早めの花見も(午前10時ごろ)
西東京市と東久留米市にまたがるひばりが丘団地(ひばりが丘パークヒルズ)のソメイヨシノも五分咲きに近い。建て替え前の建物で、保存されているスターハウス前の4本のソメイヨシノも、建て替え前からここにある。30日は団地の桜まつりだった。咲き始めた花の下、スターハウス前にシートを敷いて早めの花見を楽しんでいる一団がいた。(鈴木信幸)
◾️清瀬市各地の開花状況(午後4時ごろ)
清瀬市内の桜の様子。清瀬気象衛生センター、柳瀬川河川敷、清瀬旭が丘団地でそれぞれ撮影した。(笠原文彦)
3月30日
◾️ひばりが丘団地の「さくらまつり」(午前12時ごろ)
ひばりが丘団地の桜並木は、団地の再生事業と共に生まれ変わった。大きな通りの桜は「ベニユタカ」というサトザクラ。でも、団地のあちこちには昔からの「ソメイヨシノ」が健在だ。団地のメモリアルパークもその一つ。この会場で「さくらまつり」が行われるのは2019年以来。「やはりここの桜の前でやらないと」そんな声もきこえた。青空の下、サクラもほころび、大勢の来場者でお祭りは盛り上がった。(渡邉篤子)
◾️ソメイヨシノが五分咲き 東久留米市稲荷塚公園(午後2時ごろ)
東久留米市でソメイヨシノの五分咲きがもう見られる。西武池袋線東久留米駅東口からすぐのところにある、市立稲荷塚公園では、4本のソメイヨシノすべてが五分咲き以上だ。開花を知った市民たちが「ここまで一気に咲くなんて」と感心しきりだ。ヒヨドリとメジロも花の蜜を吸いに来ていた。(鈴木信幸)
【関連情報】
・2024年のさくらの開花状況(気象庁)
・都立小金井公園(西東京市・小平市)
・都立狭山公園(東村山市)
・清瀬金山緑地公園(清瀬市)
・白山公園(東久留米市)