東村山市は5月26日、同市本町の中央公民館で市制施行60周年記念式典を開き、渡部尚(わたなべ・たかし)市長が「今後もわたしたちの持続可能な開発目標(SDGs)推進などを通じてさまざまな課題と取り組み、東村山の魅力を受け継ぎながら、さらににぎわいや活力を生み出したい」とあいさつした。(カバー写真:市制60周年記念式典であいさつする渡部尚市長)

 1889(明治22)年に5村が合併して東村山村が発足、1942(昭和17)年に人口約1万人で町制施行後64(昭和39)年に東京都13番目の市となった。その後60年間で人口は6万6000人から15万1800人に増加。八国山などに代表される緑豊かな自然と利便性が調和した近郊住宅都市に発展した。

 東村山市は2023年、内閣府からSDGsへの優れた取り組みを行う自治体として「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に多摩地域として初めてダブル選定された。

 式典では子供時代を東村山で過ごし、市の「しあわせ大使」を務めている俳優の竹下景子さんが「60年前は緑豊かというより緑ばかりで、毎日泥んこになって走り回り、それが血となり肉となっている。人と人の触れ合いを大切にして、これからもますます生き生きとした幸せな地域になってほしい」と祝辞を述べた。

 式典に続いて市政功労者の表彰があり、記念公演ではマリンバや邦楽などの演奏が披露され、会場に訪れた市民らを楽しませた。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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