東村山市議会6月定例会最終日の6月25日、東京都の52市区町村長が連名で小池百合子知事に知事選への出馬を要請したと報道された件について緊急質問があり、渡部尚(わたなべ・たかし)市長は「出馬要請をしたという認識ではない。あくまでも支持を表明したということ」などと答弁した。(カバー写真:東村山市議会6月定例会で所信表明する渡部尚市長=6月3日)

 報道によると、5月28日、東京都内自治体の8割に当たる52市区町村長が小池知事に3選を目指して知事選に立候補するよう要請した。これに対し共産党の渡辺みのる議員が緊急質問し、市民から疑問の声が上がっているとして出馬要請に至った経緯と理由をただした。

 渡部市長は「23区の区長有志で小池知事に出馬を要請する動きがあった。知事の周辺からある市長に対して『出馬した際には多摩の市長たちからも支持をいただくことは可能か』と打診があった」と明かした上で、東京都市長会の場などで情報を共有し、あくまでも個々の市長がそれぞれの自由意思により判断し、渡部市長も加わって支持を表明したと説明した。

 支持した理由については「多摩地域の市町村行政に対して手厚い支援を行っていただいている」とし、「私はこれまでも各種選挙では割と明確に指示を表明している。個人として行ったもので、市の職員を使うとか、税金を使った行為ではない」と答弁した。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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