東村山市は市制60周年記念事業として8月3日、同市本町の市役所北庁舎で「子ども・若者未来会議」を開催した。「こんな東村山(まち)にしたい!~もしも私が市長なら~」をテーマに子ども・若者と一緒に市の未来を考え、近く解体される北庁舎の壁に自由に思いを描いてもらうというイベント。
市内の小学5年生以上の子ども約30人をはじめ約50人の市民が参加、6つのグループに分かれて東村山市に足りないもの、欲しいものを話し合い、会場の壁にマジックやクレヨンで思い思いに絵や文字を描いていった。
ボール遊びやスケボーができる公園、ドッグラン、ショッピングモール、映画館といった施設の絵のほか、緑の樹木や市の公式キャラクター「ひがっしー」、アニメイラストなどが次々に出来上がった。グループごとの発表では、緑が多い自然環境を生かし、便利で清潔、安全でさまざまな世代が交流できるまちに、など大人顔負けの指摘に大きな拍手がわき、渡部尚(わたなべ・たかし)市長も盛んにうなずいていた。
北庁舎は1958年に東村山町役場庁舎として建設された。多摩地域の町村としては初の鉄筋2階建て庁舎で市制施行後も市役所として使われた。74年に新庁舎が建設された後もさまざまな業務に利用されてきたが老朽化のため昨年で業務は終了した。
今年中には解体工事が始まる予定で、今回のイベントでは庁舎とのお別れの意味も込めて壁に自由に描いてもらうことにした。8月5日から9日まで、壁の絵を一般に公開する。