服装フリー化の例を披露する東村山市職員(右端は渡部尚市長)=8月22日、東村山市役所北庁舎

 東村山市は市民が親しみやすく、職員も気持ちよく働ける市役所を目指し、9月2日から12月27日まで、職員の服装をフリー化するトライアルを行う。

 市民と直接接触して業務を行う立場から相手に不快な思いをさせないため、服装に関しても一定の規定があるが、トライアルではいったんそれを停止し、市民の理解を得ながら職員の個性や多様性を重視した服装の自由化を図る。

 たとえば、これまでNGだったえりのないTシャツのようなものも許容する。デニムパンツやスニーカー、ノースリーブも。トータルコーディネートのセンスが必要になりそうだ。その上で「清潔感と露出度」「TPO」「笑顔の接客」には留意するとしている。

 同市によると、職員は正規、非正規を含めて1200人以上。年々新規の職員確保が難しくなっていることもあり、職場の働きやすさ創出が課題だった。また、若い職員のグループからは服装の制限を緩和するよう要望が出ていた。

 他の自治体でも似たような取り組みはあるが、渡部尚市長は「規定を外してまでのトライアルは珍しいのではないか」と話す。窓口でのアンケートなども実施し、市民の反応を見てその後どう定着させるかを判断するという。

【関連情報】
・東村山市(公式サイト

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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