西東京市は市内の市立小・中学校で、給食の中に異物が混入する事案が2件起きたことを受けて、11月15日、教育委員会内に「西東京市立小・中学校給食等異物混入対策委員会」を設置すると発表した。教育長をトップとし、再発防止策を検討する(カバー写真は記事とは関係ありません)。

 市教委によると、10月15日、中学校3年生の給食のいが栗揚げの中に金属片(長さ1・5センチ、幅5ミリ、厚さ1ミリ)が混じっていることに給食を口にした生徒が気づいた。野菜を切る機械の刃の一部が欠けたものだった。

 10月31日には、小学校4年生の給食のかぼちゃサラダにプラスティック片(1辺2・5センチ、厚さ1ミリ未満)が混じっていることに食事中の児童が気づいた。マヨネーズの容器をはさみで開封する際に容器の破片が入っていたことがわかった。

 2件とも児童・生徒にけがなどはなかった。事態を重く見た市教委は事案の概要を保護者に伝えるとともに、保護者説明会を開催して異物混入の経緯を説明。野菜切り機の刃を交換し、調理機器の点検を実施した。また給食調理の業務委託事業者に厳重注意し、安全管理の徹底を指示した。

 異物混入対策委員会は、異物混入対応マニュアルを整備し、事案発生時の速やかな対応と各調理場に対する再発防止策の指導、確認などに取り組んでいく、としている。

【参考情報】
・西東京市立小・中学校給食等異物混入対策委員会の設置について(西東京市

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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