東久留米市は6月24日、市内の中学校で、中間テストの採点前答案が保存されたSDカード1枚を紛失していたことが明らかになったと、発表した。市教育委員会が6月23日に事態を把握し、現在、経緯の調査とデータ流出の有無の確認を進めている。
紛失したデータは、同校の1年生から3年生の計482人分の答案データで、5月15日と16日に実施された中間テストのPDFファイルがSDカードに保存されていた。データには学年、組、出席番号、氏名、生徒の解答内容が含まれていた。
市教委によれば、現時点でSDカードの校外への持ち出しや第三者による不正使用などの事実は確認されていない。紛失による採点結果への影響もないという。
6月23日に事案を把握した市教委は、SDカードの捜索を継続するとともに、紛失の詳しい経緯を調べている。また、市内の全小・中学校に対し事実を周知し、個人情報の管理に関する注意喚起を行った。
今後は、事実関係が明らかになり次第、対象となる生徒と保護者を対象とした臨時保護者会を開き、謝罪と再発防止策などについて説明する予定。市は、万が一、氏名などの情報が外部に漏れたと見られる事象が確認された場合には、学校または市の所管課まで連絡するよう呼びかけている。