東久留米市は11月27日、市立中学校のホームページに掲載した「学校だより」にインターネット上の有料イラストを許可なく使用したため、著作権侵害による損害賠償金など17万6000円を制作者側に支払ったと発表した。類似の事案は全国の自治体で相次ぎ発生している。
発表によると、2022年11月、中学校で行事予定や学習の状況を伝えるためにホームページ上に掲載する「学校だより」を作成した際、インターネット上で検索した有料イラストを許諾なしに使用した。有料との認識がなかったという。
今年5月29日に、制作者側の弁護士から請求書が学校に届いたことで事態が発覚。校長が市教育委員会に相談したうえ学校だよりを即日削除した。
2022年11月からホームページで学校だよりが閲覧できる状況にあったため、同月から2024年5月までのイラスト使用料と無断使用による損害賠償金として計17万6000円を制作者側に支払った。
学校の教職員がイラストを使用する際、有料であることを十分確認しなかったことが原因として、市教委は市内の全学校校長に今回の情報を共有し、学校だよりやホームページ上で使用するイラストに関して利用規約の確認を徹底するよう通知。著作権法への理解を図るよう校内で研修を実施するよう指示した。
【参考情報】
・本市中学校における著作権侵害に係る損害賠償について(東久留米市)