東村山市本町の市役所本庁舎敷地内に日替わり出店するキッチンカーが好評で、市職員や市民が昼食の弁当やおやつのたい焼きなどを買い求める姿が目立っている。(カバー写真:東村山市役所前に出店したキッチンカー)
市庁舎の地下にあった食堂が昨年3月経営上の理由から撤退したため、代替措置の実証実験として11月15日から出店が始まった。期間は今年3月29日までの予定。
開始当時は6店舗だったが、その後9店舗に増えた。東村山市名物の黒焼きそばをはじめ、弁当、タコライス、ケバブなど昼食用のほか、わたあめ、焼いもなどおやつにぴったりの品もあって訪れる人を楽しませている。
平日の午前10時から午後6時までの営業だが、商品がなくなり次第終了し、弁当などは昼過ぎに売り切れる。
同市総務部によると売り上げは悪くないということで、利用者は市職員と一般市民がほぼ半々。出店は地元企業に限っており、担当職員は「職員らへの昼食提供のほか、地域経済の振興という狙いもある」と話す。
今のところ「往来の邪魔」などの苦情はほとんどなく、実証実験の状況を見て継続するかどうか決めるというが、出店希望をうまく調整して安定軌道に乗せられるか、今は安く抑えている敷地使用料をどうするか、などの課題もある。
物珍しさが薄れた後も人気を維持するカギは市民のニーズにこたえられるかどうかだろう。