西武池袋線保谷駅北口から歩いて5分、西東京市の下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)の中にある野草園で12日、屋敷林保存会(堤順子会長)の会員たちが今年最初の野草の手入れを行った。20人ほどの会員が参加した。(カバー写真:ピンクの色が鮮やかなマユミの果皮)

 野草園の手入れは毎週、水曜日と金曜日に行っている。この日は、落ち葉や枯れ枝を集め、水やりに精を出した。落ち葉を取り除くと、シュンラン、フクジュソウ、セツブンソウが花芽を伸ばしていた。日当たりの良い所ではロウバイも咲き出していた。

 特に目を惹いたのが、色鮮やかなピンクのマユミ。花のように見えるが、実は花ではなく果皮なのだ。果実は熟すると果皮が4つに割れて果実が飛び出す。残った果皮が花のように見えるので、花が咲いていると思われる。

 マユミはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、沖縄を除く全国の野山の低木林に自生する。紅葉を楽しむため庭木や盆栽にもよく利用される。屋敷林内とはいえ市街化した平地で見られるのは珍しい。

 旧高橋家屋敷林は毎月2回一般公開されている。1月は20日(土曜日)で、開園時間は9時から13時まで。

野草園の手入れをする屋敷林保存会の会員たち

【関連情報】
・下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)( 西東京市Web

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By 鈴木信幸

1950年、福島県会津坂下町生まれ。元新聞記者。現在、フリージャーナリスト。1980~81年滝山団地、81~97年ひばりが丘団地に住む。西東京市在住。

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