大相撲11月場所で十両昇進を決めた東村山市出身の羽出山関が12月19日、東村山市長を表敬訪問した。
羽出山関の晴れ姿を一目見ようと、市役所1階ロビーは大勢の市職員と市民で人垣ができた。「髷(まげ)がまだ大銀杏(おおいちょう)でないのが新十両の力士らしくてういういしい」との声も聞かれた。
市長公室で待ち構える渡部尚市長に、羽出山関は所属する玉の井部屋特製のトートバックをプレゼント。渡部市長は返礼品として、コメディアン故・志村けんさんのギャグに因んだ東村山銘菓「だいじょうぶだァー饅頭」を手渡した。
プレゼント交換後の懇談では、羽出山関が「しっかり稽古を積んで幕内、三役、横綱をめざす」と力強く決意を表明。渡部市長は「羽出山関は東村山市の誇り。15万市民がこぞって応援する。ぜひ横綱になってほしい」と応じた。
羽出山関の本名は羽出山将(はつやま・しょう)。25歳。東洋大から角界入りし、2022年春場所に三段目100枚目格付け出しで初土俵。193センチ、141キロの恵まれた体格から繰り出す突き、押し相撲で今年9月の秋場所では幕下で全勝優勝した。11月場所では西幕下筆頭で5勝2敗の好成績をあげ十両昇進を決めた。
東京都・三多摩地区出身力士としては、2023年11月場所の日翔志(立川市出身)以来。旧東村山町時代の1976年の5月場所で十両に昇進した黒瀬川(最高位は小結)を含めると、羽出山関は東村山市出身力士としては2人目となる。黒瀬川が十両昇進を決めたときの番付けは、羽出山関と同じ西幕下筆頭だった。
羽出山関はしこ名を本名のまま使うとしている。ちなみに十両以上で、本名をしこ名にしている力士は、羽出山関を含めて5人いる。