ソシンロウバイは黄色く丸い花弁

 都立小金井公園では、ロウバイ(蝋梅)とソシンロウバイ(素心蝋梅)が咲き始めた。

 ロウバイの花の中心は暗紫色。一方、ソシンロウバイは全体が黄色に染まる。花弁は半透明でロウのような質感があり、甘い香りが特徴的だ。

 名前の由来は、花の色が蜜ロウに似ているからという説と、花がロウ細工の梅の様に見えるからなどが伝わる。英名はWintersweet (ウインタースイート)と呼ばれる。

 ロウバイの花言葉は「奥ゆかしさ」「慈しみ」「慈愛」。冬の寒さの中でも一足早く花を咲かせることから「先導」「先見」も。

 江戸東京たてもの園「伊達家の門」の園外南側に植生する数本のロウバイの周辺では、ゆったりと会話しながら散策する高齢の夫婦や、カメラのファインダーをのぞく小柄な白髪の婦人など、訪れた人は思い思いに楽しんでいた。

 季節の花を愛でながら、春を待つ人々にもやわらかな陽射しが降り注いでいた。

丸いつぼみや開いた花が大小の鈴のような枝のにぎわい

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By 卯野右子

西東京市新町在住。会社員。仕事の傍ら「アートみーる」(対話型美術鑑賞ファシリテーター)「みんなの西東京」「放課後カフェ」の活動に参加。東京藝術大学で「アート X 福祉」をテーマとしたDOORプロジェクトを履修。2019年より3年間、東京都美術館のとびラーとして、2022年からはアート・コミュニケータとして、人と人、人とアートをつなぐ活動に携わる。

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