都立小金井公園では、ロウバイ(蝋梅)とソシンロウバイ(素心蝋梅)が咲き始めた。
ロウバイの花の中心は暗紫色。一方、ソシンロウバイは全体が黄色に染まる。花弁は半透明でロウのような質感があり、甘い香りが特徴的だ。
名前の由来は、花の色が蜜ロウに似ているからという説と、花がロウ細工の梅の様に見えるからなどが伝わる。英名はWintersweet (ウインタースイート)と呼ばれる。
ロウバイの花言葉は「奥ゆかしさ」「慈しみ」「慈愛」。冬の寒さの中でも一足早く花を咲かせることから「先導」「先見」も。
江戸東京たてもの園「伊達家の門」の園外南側に植生する数本のロウバイの周辺では、ゆったりと会話しながら散策する高齢の夫婦や、カメラのファインダーをのぞく小柄な白髪の婦人など、訪れた人は思い思いに楽しんでいた。
季節の花を愛でながら、春を待つ人々にもやわらかな陽射しが降り注いでいた。