東村山・空堀川の「こいのぼりフェア」(5月3日)

 小学校の授業。先生「皆さんの周りで何か絶滅危惧種の生き物を知っていますか?」。男の子が手を挙げ「はい。こいのぼりです」。最近の新聞に載った4コマ漫画だ。そういえば民家に掲げられたこいのぼりをあまり見なくなった。かつてはマンションでもベランダに小さいこいのぼりが泳ぐのが見えたものだが…。

 晴天に心地よい風が吹き渡る5月3日、東村山市美住町の空堀川岸、からぼり広場で「第4回空堀川こいのぼりフェア」(空堀川に清流を取り戻す会主催)が開かれた。川の上に張り渡したロープに約100匹のこいのぼりがひるがえり、集まった親子連れが水遊びに興じ、キッチンカーのかき氷やおやつを楽しんだ。川の自然環境についての勉強会やカヌー体験、水遊びの安全教室も開催。

 思わず子供のころ覚えた愛唱歌「鯉のぼり」を口ずさんだ。「甍(いらか)の波に雲の波」。今の子どもに「『いらか』って何?」と聞かれそう。そのうち「こいのぼりって何?」と聞かれるようになるかも。そうなれば絶滅危惧歌だ。

Loading

By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です