東久留米市はこのほど、家庭系ごみ指定収集袋専用の自動販売機を同市小山4丁目の東久留米市消防団第3分団敷地内に設置した。

 ごみ収集袋はスーパー、コンビニなどで販売しているが、近くに店舗がない地域の利便性のために市内の自販機会社「ニュー・オート・ベンダー」と連携して設置が実現した。燃やせるごみ用4種、燃やせないごみ用2種、容器包装プラスチック用3種のすべての指定収集袋を24時間いつでも購入できる。

 2024年夏、市から相談を受けた同社の宮﨑洋一社長が「地元に貢献したい」と引き受け、100万円近い設置費用も負担した。有料のごみ収集袋自販機を設置するのはおそらく全国初で、周辺自治体などからも問い合わせがあるという。

 多摩地域に500台規模の自販機を展開している同社の山﨑豊専務は「会社としてもごみと資源リサイクルの問題には関心を持って取り組んでおり、今回のごみ袋自販機の話は何かの縁かもしれない。市民の意識啓発にも役立ってほしい」と話している。

 富田竜馬市長は2月20日の記者会見で「自販機会社の熱意のほか、地権者の協力もいただいたたまものでまことに喜ばしい」と感謝を表明した。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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