東村山市予約型乗合交通「むらいど」出発式

 東村山市はタクシーを活用した予約型乗合交通実験運行の再チャレンジとしての「むらいど」を4月21日開始した。鉄道の駅やバス停留所から離れた地域に住み、自家用車などの移動手段を持たない高齢者、障害者、幼い子ども連れなどの「交通弱者」に向けた公共交通サービスで、2025年約半年間にわたって実施したものの結果が振るわなかった実験を見直して改善を加えた。

 前回の実験では、市内在住者を対象に利用を希望する人が事前に登録し、実際に利用する2週間前から24時間前までに原則ネットで予約。市内の公共交通空白地域と認定された6つのエリア内に指定された57の乗降場からエリア内の鉄道駅やバス停まで市が契約したタクシーが運送し、平日のみ運行で、運賃は大人1人につき1回500円。予約が重なった場合は相乗りとした。

 しかし、期間中利用登録したのは326人、乗車人数は延べ300人で1日平均2.73人だった。これは実験運行から実証段階に進むための条件とされた1日当たり33人の10分の1にも満たず、あらためて実験を行うことにしていた。

 今回、できるだけ親しんでもらおうと市民から愛称を募集、「ひがしむらやま」と「ライド(英語の「乗る」)」をもじった「むらいど」が決まった。

 アンケート結果の分析などから①予約締切を緩和し電話での予約に限り利用前日の午後4時50分まで受け付ける②対象地域を拡大し「公共交通不便地域」を加えて4地域に再編成③乗降場を102カ所に拡充―など運行上の改善を図った。

 また事前登録した人以外に未登録の同乗者も利用できるようにした。一方で「土日の運行や運行時間延長」「エリアをまたいでの利用」などの要望は民間タクシー業との競合を避ける趣旨などから実現されなかった。

 4月21日朝、東村山市役所駐車場で行われた出発式で渡部尚市長は「前回の実験運行では残念ながらあまり利用が伸びなかった。それでも何とか交通空白地域を解消しようと利便性向上を図った。通院、買い物、子どもの塾や習い事などに広く利用してほしい。持続可能な公共交通となることを祈っている」とあいさつした。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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