「みんなが考える未来の東村山」をテーマに子どもたちがアイデアを出し合って制作したエコシティの模型が東村山市役所に展示され、訪れる市民らの目を引いている。
SDGs未来都市に2023年指定された同市のパートナー団体としてエネルギーの地産地消に取り組む「東村山エナジー」が企画し、キッズプロジェクトとして集まった市内の小中学生が3年間かけてエネルギー問題と市の未来像を勉強し模型化にこぎつけた。
一辺約60センチのボックスの中に東村山駅前を中心に市役所、国宝・正福寺、八国山、公園、観覧車、風力発電の風車などが並び、ハンドルを回すと自転車の「ハブダイナモ」を利用した発電システムが作動してランプが光ったり、車などが動いたりする。
模型の脇には制作した子どもたち10人のコメントを集めた資料ファイルが添えられている。「ぼく うさぎさん ぼくの小屋にはソーラーパネルがついているんだ。しかもぼくのうんちはね、ひりょうやでんきになるんだよ」「燃料電池でドローンを飛ばしたい」「屋上のサッカー場で振動発電」「ペロブスカイト太陽電池や発電インクの技術を利用」…。
できるだけ多くの市民に見てもらおうと展示場所を探していたが、持続可能な未来の東村山市について共に考える機会にと市が借り受けて公開することになった。4月16日からとりあえず3か月間は市民課の窓口などが並ぶ1階ロビーの一角で見ることができる。「東村山エナジー」は「できればほかの場所にも巡回して展示したい」と話している。
