副業や起業に挑戦する人を応援し、男女共同参画社会の実現に向けた気運醸成を目的とした「ビジネスコンテスト」が2023年12月22日、清瀬市主催で、同市のコワーキングスペース「ことりば」を運営するシーズプレイスの企画・運営で開催された。

 カバー:プレゼンに臨んだ4人の最終選考者ら。中央は、ことりばのインキュベーション・マネージャーの岩崎さん。

 「スモールビジネスの可能性」をコンセプトに、事業計画の策定から実践的なプレゼン資料の作成まで、応募者と一緒に伴走しながら支援をするのが特徴だ。

 「清瀬市には、手作り商品を個人で販売するハンドメイド作家がたくさんいる。女性のプチ起業といえる一方で、すぐれた才能があっても、実際にビジネスとして確立することはむずかしい」と、コンテストを清瀬市と共同主催する「ことりば」の石橋由美子さんは話す。

 実際に起業するには、資金の借り入れや経済的な自立に向けたビジョンを具体化するためのスキルが不可欠となる。

 そこで石橋さんは「コンテストのハードル下げ、スキルアップのセミナーとセットにすることで、スモールビジネスの成長そのものを応援しながら、すぐれたビジネスモデルには更なる飛躍を目指してもらえると考えた」と開催の経緯を話す。

 当日は、2023年10 月の一次審査を通過したファイナリスト 4 人が、清瀬市男女共同参画センターで公開プレゼンを実施した。

 6名の審査員が、ビジネスプランの「アイディア」「動機・課題設定」「実現性」「発展性」「地域貢献性」の評価に加え、当日のプレゼンの「熱意」「魅力」「説明力」などの表現力も対象に審査を行った。

 グランプリは、地域貢献性が高く評価され、障がいや病気など洋服に関する困り事を、一緒に解決していく洋裁教室を提案した内田響子さんのビジネスプラン、「困りごとをファッションで一緒に解決」が受賞した。

 内田さんには起業応援金10万円が送られた。

グランプリの内田響子さん

 きよせコワーキングスペース「ことりば」の今後について、石橋さんは「スペースの提供に加え、創業支援やこれから創業を考えている人、すでに起業した人など、ことりばを基点に交流を促し、新たなビジネスにつながる仕掛け作りを目指していきたい」と展望を話す。

 同ビジネスコンテストについては「他のビジネスコンテストとは差別化し、誰もが起業に挑戦したくなるような伴走支援付きのコンテストとして、継続していきたい」と意気込む。

【きよせコワーキングスペース ことりば】
営業時間:9:00〜22:00(月曜のみ17:00まで)。
利用料金:15分55円、1日最大550円。電話 042-512-9958
住所:東京都清瀬市元町1丁目2-11アミュービル4階
Web:https://kotoriba.csplace.com/

【関連情報】
・株式会社シーズプレイス(Webサイト

Loading

By 澤田篤志

はなこタイムス編集部|フリーランス物書き|TOKYO854くるめラ(85.4MHz)で毎週木曜日13:00より「くるめラニュース」のパーソナリティ|座右の銘「質より量」|二児の父|ドーナツはコーヒーに浸けて食べる推進派

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP