校内で女児の体を触ったとして不同意わいせつの疑いで東村山市立小学校の男性教諭が逮捕されたことを受け、教諭が勤務していた小学校は緊急の保護者会を開くとともに、児童・保護者に向けた校長の講話を7月25日、オンラインで配信した。
報道と学校側の説明によると、同市立小学校に勤める教諭の戸倉裕介容疑者(38)は今年5月上旬、校内で女児の体を触るなどわいせつな行為をしたとして7月18日、不同意わいせつ容疑で東村山署に逮捕された。逮捕前日まで勤務しており、容疑を否認しているという。7月に家族から学校への連絡で発覚した。
7月23日夕に開かれた保護者会では冒頭、校長が「多大なるご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪して事件の経緯を説明。逮捕された教諭から「児童が自分のひざにのったり、まとわりついたりして指導に苦慮することがある」などと相談されたことを明らかにした。校長は「疑念を抱かれる指導は好ましくない」と伝えたという。
小学校では年に数回、教職員を対象にした服務事故防止研修を実施していた。2学期前に全教職員を対象に同研修を実施し、2学期以降の教員の配置について検討しているという。
校長は児童・保護者に向けた講話で、あらためて事件の概要を伝えたうえで「ニュースなどを見て、子どもたち、保護者のみなさん、先生方も不安な気持ちでいっぱいだと思う。心配や不安なことがあれば教員やカウンセラーに相談できる。事実以外のうわさ話を広めないようにしてほしい」などと話した。