東久留米市で満開のロウバイ(臘梅)を見つけた。
1本の木にしては枝の広がりが大きいと思ったら、根元から8本の木が立ち上がっている。ひこばえか?蝋細工のような薄い黄色の花からは、甘くフルーティーな香りが漂っている。ロウバイの英語名がウィンタースイート(winter sweet)というのもうなずける。
ロウバイは中国原産の落葉低木で、花期は12月中旬から2月。ウメの遠縁だが、バラ科のウメとは違いロウバイ科に属する。寒い時季に咲くので、中国では昔からウメ、スイセン、ツバキとともに「雪中の四花」として親しまれている。
花言葉はいくつかあるが、筆者は「ゆかしさ」が好きだ。やや下向きに咲く花に、奥ゆかしさを感じる。埼玉県長瀞町の宝登山(ほどさん)はロウバイの名所として知られる。