小平市役所

 小平市は12月26日、2021年から4年半にわたり市内の2世帯に対して児童扶養手当計約330万円を誤って支給していたと発表した。児童扶養手当額を算定する際に障害厚生年金の取り扱いの解釈を誤ったのが原因という。

 子育て支援課によると、2世帯には2021年3月分から2025年10月分の約250万円と、2023年10月分から2025年3月分の約80万円の児童扶養手当をそれぞれ誤支給した。 今年11 月中旬、支給事務の確認作業の中で判明した。

 2021年3月の児童扶養手当法の改正で手当の支給基準が緩和された際、職員が改正内容を十分に理解しないまま事務処理を引き継ぎ、本来なら障害厚生年金1,2級の受給者にしか支給されない手当を3級の受給者にも支給したという。

 同課は2世帯に誤支給の経緯を説明したうえで謝罪。「年明けから、それぞれ生活に支障をきたさないような形で返還をお願いしていく。今後、支給を決定する際には必ず複数人で確認するなど再発防止に向けて取り組んでいきたい」と話している。

 

Loading

By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です