日本と中国のアニメ文化を結ぶ新たな祭典「第1回日中国際アニメ映画祭」が5月28日、埼玉県所沢市のところざわサクラタウンで開幕した。主催は角川文化振興財団。31日まで4日間の日程で映画上映とともにライブイベントやワークショップを開催する。
午後7時過ぎ、角川武蔵野ミュージアム横の屋外でレッドカーペットイベントからスタート。作家の夢枕獏氏やメディアアーティスト落合陽一氏ら映画祭審査員、国内外のクリエーターや声優が次々登場すると、集まったファンたちから拍手が送られた。
開会式で映画祭チェアマンの宮田亮平・東京芸術大学名誉教授は「アニメの原点は『平家物語』『源氏物語』などの絵物語。日本が世界の中でアニメの第一歩を踏み出し、それが今も生きづいている。その素晴らしさをこの映画祭を通じて世界中に知らせていけるのではないかと思う」とあいさつした。
続いて「声優アワード20周年記念イベント」が開催され、各賞を受賞した8人の声優が登壇。ベテランの中尾隆聖さんがアニメ「あんぱんマン」のばいきんまんの声音で話すたびに会場は拍手と歓声に包まれた。
期間中はT・ジョイエミテラス所沢や角川武蔵野ミュージアムでの長編・短編アニメの上映に加え、生成AIとアニメ制作に関するセミナーやAIアニメ製作体験ワークショップ、ライブコンサートやコスプレイベントなどを開催。31日には内外4カ国より応募があった約400作品から「長編アニメ」「短編アニメ」「ショートショートアニメ」「AIアニメ」4部門の受賞作が発表される。
近年、世界的にアニメ市場が拡大する中、国際的な共同制作や配信ビジネスに注目が集まっている。今回の映画祭は単なる上映イベントではなく、日中両国が連携し、アニメの芸術面、産業面の発展のため製作現場を担う次世代が自由に交流できる場を目指している。


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