インタビューに答える原田博美清瀬市長

 原田博美清瀬市長の就任からほぼ3カ月が過ぎた7月1日、はなこタイムスは原田市長に単独インタビューを実施した。原田市長は終わったばかりの6月定例市議会について「厳しい追及もあって緊張したが、情報公開や市民との対話を前向きにとらえてくれる質問もあってほっとした面もある」「来年度予算の策定では市民生活への支援に全力を傾けると同時に公約に掲げた地域図書館の再開に向けても前に進めたい」などと述べた。

 一問一答は以下の通り。

―市長就任からここまでの率直な感想は?

「緊張感と多忙の中で、早く過ぎたという実感はない。公約に掲げたことに本格的に取り組むのはこれからだが、市民との対話に努めていることは新しい動きとして歓迎してもらっているなと感じている」

「議員時代とは比べものにならない情報の密度と量の多さに驚いている。一方で議員時代のように個々人とのつながりが薄くなり寂しい面もある。市職員とはまだ十分交流できていないが、各事業を通じて職員の頑張りをあらためて認識している。近隣市との交流もこれからで、さまざまな取り組みを教えてもらいたい気持ちがある」

―6月定例市議会での所信表明に対する各会派、議員の代表質問、一般質問をどう受け止めたか? 今後の市議会への向き合い方は?

「本当に緊張した。ちゃんと答弁ができていたか自信がないが、情報公開や市民との対話を大事にするとかは前向きな変化としてとらえてくれた質問もあったので、ちょっとほっとした。より良い議論にしていこうという雰囲気を感じることもできたが、中央図書館の再建断念とか、公約実現に向けての財源問題での厳しい追及があったので、歯切れの悪い答弁しかできなくて苦しかった。しかし現状で答えられることを誠実に答えるしかなかった」

「市議会に対しては前例踏襲ではなく、建設的なより良い議論の土台になるようにきちんと情報を出していく。(野党側の)自民、公明会派とコミュニケーションをどう取ってゆくか模索中で、今後修正案、継続審議などが増えることもあるかもしれない」 

―これから来年度予算策定が始まるが、基本的な方針は? どんなことを最優先、最重要と考えるか?

「住民福祉の増進をいかに具体的に予算に反映できるかだ。物価高騰がすごいので、国や東京都にもしっかり対策を求めなければいけないが、とにかく清瀬市としてできる生活への支援をやっていきたい。地域図書館の再開も来年度予算でどうこうすることはできないかもしれないが、市民懇談会を経てできるだけ前進させたい。また、個人的な思いの域を出ないが、清瀬駅周辺への市役所出張所開設が来年度からできたらと考えている」 

―隠し事のない市政、徹底した情報公開を表明しているが、具体的にはどんな情報が対象となるか?

「市民は政策決定の過程を知りたいのだと思う。各審議会などでの資料、議論の中身などを最大限分かりやすく公開する。公開の方法もいろいろ検討する。旧豪華列車の『夢空間』など過去に十分公開されていなかった情報も対象になる」 

―公約をすべては守れないケースが出てくるとも思うが、特に支持者に対して理解を得る自信はあるか?

「納得を得る自信はかならずしもないが、もしそうなったらなぜそういう結論に至ったのかをちゃんと説明するしかない。公約で示した形が少し変わっても、どうやったら実現できるのか、市民の声を生かしながら追求したい」

―市議会での質問にあったが、(共産)党派色の強い政策、行動についてはコントロールする考えはあるか?

「全市民の代表としての立場になったので、議員と同じようにはいかない。政党の党議拘束のようなものはなく、党を代弁するようなことはないが、憲法を守る立場にあるのだから平和、地方自治、福祉といった問題ではきちんと発信したい。他の選挙での応援などはできるだけ控えようと思っている」

―市議時代と比べても激務の毎日と察するが、心身面での健康を維持するためにどんなことを心掛けているか?

「まだそこまで考える余裕はないが、しっかり食べて寝ることには気を付けている。気分転換としては愛犬の散歩ぐらい。とにかく就任から1年間は初めて経験することばかりなので、初めてのところにはちゃんと顔を出すことを心掛けている。SNSでの誹謗、中傷などは確かにあるが、共産党の議員としてやってきたので免疫ができている面があるし、あまり気にしないようにしている」

「気分転換は愛犬の散歩」

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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