東村山・清瀬・東久留米・西東京・小平の5市とその周辺における戦後の歩みを50のトピックを通してたどるひばりタイムス企画班編『北多摩戦後クロニクル ――「東京郊外」の軌跡を探る』(言視舎)がこのほど刊行された。多数の写真とともに東京の郊外から見た戦後日本を映し出す一冊として好評を得ている。
西東京市を中心とする地域報道サイト「ひばりタイムス」に昨年1年間、地元在住の記者経験者・編集者らが毎週連載した企画記事「北多摩戦後クロニクル」を書籍化した。
50項目のジャンルは、米軍空襲から自治体の合併と消滅、工場の建設と移転、福祉施設・大学・美術館の開設、遺跡の発見、事件・事故まで多岐にわたる。
例えば「米軍輸送機が小平に墜落し米兵129人犠牲」(1953年)、「東村山にハンセン病資料館完成」(1993年)、「多摩六都科学館オープン」(1994年)、「自由学園が創立100周年」(2021年)など。現場を歩いて関係者に話を聞き、資料を集めるなどして取材。時に自身の体験を交えながらトピックの概要と背景を記した。
それぞれ地域のエポックとなった出来事であり、関連写真(モノクロ)とともに当時の時代状況と世相の移り変わりが浮かび上がる。巻末には戦後の北多摩北部の主な出来事を記した年表を収録している。
A5判、約260ページ。定価は2420円(税込)。地元の書店、ネット書店で発売中。購入申込みは言視舎=電話03-3234-5997 ファクス03-3234-5957 メールアドレスkikaku@s-pn.jp
【参考情報】
・「北多摩戦後クロニクル」(ひばりタイムス)
・『北多摩戦後クロニクル』(言視舎)