全日本吹奏楽コンクールで3年連続の金賞受賞を果たした小平市立第三中学校(小平三中)吹奏楽部が地域の人々に演奏を披露する「第17回響スプリングコンサート」(響の会主催)が3月24日、同校の体育館で開催された。会場を埋めた約300人が豊かな音色と迫力あるサウンドを楽しんだ。

 「吹奏楽のまち こだいら」を掲げる小平市は、小中高校で実力のある吹奏楽部が活発に活動している。なかでも小平三中は2001年から全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟・朝日新聞社主催)の全国大会で毎年のように金賞と銀賞を受賞してきた。

 昨年10月21日、名古屋市で開かれた同大会の中学校前半の部では3年連続で金賞を受賞。今年3月20日、群馬県高崎市であった第47回全日本アンサンブルコンテスト(同主催)中学校の部でも金賞を獲得した。

 恒例となった響スプリングコンサートでは、40数人の部員が澤矢康宏顧問の指揮のもと、大会で演奏した「打楽器協奏曲」(シュワントナー作曲)、「ポロネーズとアリア」(宮下秀樹作曲)、「夜の来訪者」(松下倫士作曲)のほか、小学生からなる「輝ウインドアンサンブル」のメンバーを加えた「星に願いを」、昨年のJ-POPヒット曲メドレーを披露した。

 会場からは喝采と「ブラボー!」の掛け声。ユーモアを交えたパートごとの楽器紹介では終始客席の笑いを誘っていた。

 「基礎を徹底し、子どもたちとのコミュニケーションを大切にしてきた」という澤矢顧問。保護者の一人は「数々の受賞は子どもたちの努力の賜物。地域の人々に愛されているところにも価値があると思う」と語った。

 同吹奏楽部は3月30日、ルネこだいら(小平市民文化会館)で第35回定期演奏会を開催する。

【関連情報】
・小平産中吹奏楽部(ライブドアブログ
・小平第三中学校吹奏楽部第35回定期演奏会(ルネこだいら

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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