西武池袋線保谷駅北口から徒歩5分のところにある「下保谷四丁目特別緑地保全地区」(旧高橋家屋敷林)で3月24日、春恒例の桜まつりが開かれた。池澤隆史・西東京市長をはじめ約350人が訪れた。(カバー写真:桜まつりで樹木の状態をチェックする池澤隆史・西東京市長=写真右)
桜まつりは西東京市みどり公園課とコンサルタントを手掛けるランドブレイン(株)が主催、高橋家屋敷林保存会が共催し今年で7回目。
午前10時の開園前から多くの市民が訪れ、列を作って開園を待ち望んだ。去年の桜まつりは、ソメイヨシノは満開だったがあいにくの雨で来園者は少なかった。今年はこのところの寒さでサクラの開花は見られなかったが、ニホンサクラソウやショウジョウバカマなど早春を彩る野草が咲き始めた野草園が注目を集めた。野草園のガイドツアーは参加希望者が多く、順番待ちになる盛況だった。
普段は一般公開していない旧高橋家の母屋の中や屋敷林の高木林帯も、この日に限って見学でき、野草園と人気を二分した。
屋敷林内で拾える木の枝や木の実を使って、子どもが自由に創作して遊ぶコーナーでは、子どもたちがさまざまな工作に夢中になっていた。屋敷林保存会が用意した昔ながらの遊び用具の竹馬、パチンコ台なども子どもたちの人気を集めた。
桜まつりに毎年訪れている池澤市長は、今後の屋敷林の活用について「去年から地域の人たちに屋敷林の価値を知ってもらうため一年を通した取り組みを進めてきた。親子連れの参加も増えているので、子どもが体験を通して遊べる工夫を続けていきたい」と抱負を述べた。
【関連情報】
・下保谷四丁目特別緑地保全地区(HP)
・下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)(西東京市)