「実証実験」として続いていた東村山市役所本庁舎敷地内のキッチンカー出店が今年9月30日まで延長される。市庁舎の地下にあった食堂が昨年3月経営上の理由から撤退したための代替措置で、日替わりのキッチンカーから昼食の弁当やスイーツを次々と買い求める市職員や市民の姿が見られ好評だった。(カバー写真:出店実験延長が決まった東村山市役所敷地内のキッチンカー)

 実証実験は昨年11月15日から今年3月29日までの予定で行われ、開始当時は6店舗だったが、その後12店舗に増えた。

 東村山市名物の黒焼きそばをはじめ、弁当、タコライス、サバサンドなど昼食用のほか、フルーツわたあめ、焼いも、たい焼きなど多彩。地域経済振興という目的もあって出店は地元企業に限っており、知名度と人気が定着しつつある。平日の昼間の営業だが「売り切れ」にがっかりする客の姿も珍しくないほど。

 同市総務部は、今後も出店希望をうまく調整できるかや敷地使用料をどうするかなどの課題と取り組み、「実験」から本格営業に転換できるかを探るとしている。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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