4月2日午後1時20分ごろ、小平市鈴木町2丁目で「燃やさないごみ」を集めていたごみ収集車のごみ投入口で火災が発生した。出火原因はタブレット端末に内蔵されたリチウムイオン電池と見られる。また3日には小平市役所庁舎5階印刷室でボヤ騒ぎがあった。いずれもけが人などはなかった。(カバー写真:ごみ収集車の火災で出動した消防隊=小平市のホームページより)

 リチウムイオン電池が原因のごみ収集車の火災は各地で発生している。小平市資源循環課によると、2023年には市内で燃やさないごみ収集中の火災事故が3件発生。主な原因はリチウムイオン電池だった。

 携帯電話やデジタルカメラ、モバイルバッテリー、電動歯ブラシ、電子タバコなど充電式の小型家電にはリチウムイオン電池が使用されており、破損や変形による発熱・出火の危険性が指摘されている。市は、小型充電式電池を廃棄する際はリサイクル協力店(電気店)や市役所・図書館などに設置している回収ボックスに入れるよう呼びかけている。

 一方、4月3日正午前、小平市役所で火災報知器が作動し、庁舎5階印刷室で業務中の職員から火災発生の通報があった。給湯器の電源ケーブルを覆うプラスチック製のモール(カバー)の一部が燃えたが、職員が水をかけてすぐに鎮火した。駆けつけた消防隊の調べでは、出火原因は電源ケーブルの劣化による漏電だった。総務課は4日、職場の電源ケーブルをあらためて点検するよう各課に通知した。

出火原因となったリチウムイオン電池を内蔵したタブレット端末(小平市のホームページより)

【参考情報】
・令和6年4月2日 ごみ収集車の火災発生(小平市

Loading

By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP