小平市は2024年度の市立小・中学校の学校給食費を無償化する方針を明らかにした。関連経費約6億4500万円を盛り込んだ補正予算案を6月4日から始まる市議会6月定例会に提出する。小林洋子市長が5月30日の記者会見で発表した。

 財政課によると、東京都は区市町村が支援する公立小中学校の給食費の2分の1を補助する事業を進めており、23区すべてと多摩26市のうち西東京市など11市が無償化を実施、3市が無償化を検討している。小林市長は小・中学校の給食費無償化を公約に掲げており、市議会でも無償化を求める声が挙がっていた。

 財源は都支出金約4億150万円と一般財源。小学校19校の児童約10213人と中学校8校の生徒4401人が対象になる。

 小平市は今年1月から市立小・中学校に通う第3子以降の子どもの給食費を無償化する一方、4月からは食材料費の高騰などを理由に市立小・中学校の給食費を19.5%増額し、24〜25年度は増額分を市が全額補助、26年度は半額を補助する方針を打ち出していた。今年4月にさかのぼって無償化を実施。来年度以降は国や都の動向を見ながら判断するとしている。

【参考情報】
・令和6年4月から学校給食費を改定します(小平市
・学校給食費第3子以降の無償化について(小平市

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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