DJを務めた富樫さん(右)と、アシスタントの渓なつきさん

 清瀬市では、昨年12月からふるさと納税の返礼品として「ラジオの出演権」を導入したが、その第一号の番組が、7月28日の午後10時からコミュニティFM局TOKYO854くるめラで放送される。返礼品によるラジオ出演は、東京都内では初。

 このふるさと納税を行ったのは埼玉県在住の会社員、富樫正賢(とがし・まさよし)さん。小学生の頃からラジオが好きで、いつかラジオDJになりたいという夢を持っていたという。また、当時から音楽も大好きで、現在ではレコードを2千枚、CDを5千枚所有するコレクターでもある。その知識を生かして音楽番組を制作することにした。

 富樫さんは3種類ある出演権のうち、最長の54分間を選択。収録は6月に清瀬市内で行われ、「1時間番組」を自らの喋りで回して見せた。番組名は「Forever Music Friends」。これも子供のころから考えていた名前だという。

 TOKYO854くるめラによると、同局が清瀬市のふるさと納税返礼品に番組を提供しようと考えたのは6年前、開局してすぐの時期にまでさかのぼる。しかし当時はふるさと納税を提供する業者は市内に事業所が必要という規定があり、同局は隣の東久留米市の会社で清瀬市内には事業所がなかったため実現しなかった。昨年に規定の改定があり、市内でサービスの提供を行っている業者であれば提供が可能になった。また清瀬市も体験型のふるさと納税を増やしたいという意図があり、実現に至ったという。

 番組収録を終えた富樫さんは「素敵な時間を過ごすことができた。夢がかなったという思いでいっぱいになっている。できれば多くの方々にお聞きいただきたい」と感想を語った。

 放送の聴取は、小平・清瀬・東久留米のエリア内からはFMラジオ(85.4MHz)で、電波の悪い場所やエリア外からは、スマートフォンアプリ「FM++」で可能。

【関連情報】
・TOKYO854くるめラ(FM++
・清瀬市ふるさと納税の返礼品(ふるさとチョイス

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By 高橋靖

東久留米市のコミュニティFM局「TOKYO854くるめラ」代表取締役。

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