清瀬市役所

 北多摩北部5市(西東京、小平、東村山、東久留米、清瀬=はなこエリア)が全域で市立学校給食費の無償化が実現することになった。多摩地域全体(26市、3町、1村)でも近く実施に踏み切りそうだ。

 はなこエリアでは西東京市が先駆けて2024年4月から無償化を実施。小平市も9月に無償化導入を表明し4月にさかのぼって実施すると発表した。

 残る3市は東京都からの補助が2分の1では財政上の負担が大きすぎると見送っていたが、都が2024年度の3学期(2025年1-3月)に8分の7まで補助する予算措置を講じたことを受けて、2024年9月末までに、東村山市、東久留米市、清瀬市が相次いで様々な形ながら無償化に踏み切る発表を行った。

 最後の実施表明となった9月26日の清瀬市の発表は「東京都より新たに市町村の行う給食費無償化の財源(予算)にかかる財政支援の拡充を打ち出したことから、これらの補助制度を活用して、1日も早く保護者の皆様の負担軽減を図るべく、本年10月より市立小・中学校の学校給食費の完全無償化を実施いたします」としている。

 多摩地域全体では10月1日現在、無償化を表明していない町田市(現在第2子以降は無償)と日野市が前向きに検討中とされ、間もなく足並みがそろうとみられる。

 東京都は学校給食費無償化について「あくまでも国の責任において実施するべき」との基本的な姿勢をとっており、今回の予算措置も本年度まで。2025年度以降がどういう形になるのかが注目される。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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