今年2月、強制わいせつの疑いで逮捕された小平市立小学校の男性校長(当時)をさいたま地検が10月9日付で不起訴処分としたとの報道を受けて、小平市教育委員会は保護者や学校関係者に不起訴処分について伝えるとともに10月11日、各市議に情報収集に努める旨、文書で報告した。

 市教委の説明や報道によると、校長は昨年5月、埼玉県新座市の商業施設で女子中学生の体を触った疑いで2月19日、新座署に逮捕された。女子中学生が一緒に来ていた友人と近くの交番に被害を訴え、防犯カメラの分析などから容疑者が割り出された。校長は「触っていないと思う」と否認していた。

 逮捕を受けて市教委は翌20日に記者会見を開き、保護者らに謝罪するとともに再発防止策を検討することを明らかにした。当該の小学校には新たな校長が着任。逮捕された校長の処分などに関する小平市議の文書質問に対して、市教委は7月9日、「一般的には処分に関する公表については東京都教育委員会の公表基準に基づき対応する」と回答するにとどまった。

 「さいたま地検は不起訴の理由を明らかにしていない」などとした報道について、市教委は各市議に文書で「現在、報道以上の情報を得ることはできておりませんが、 関係機関等に問い合わせをするなど情報収集に努めてまいります」と教育部長名で報告した。

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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