アニメ会社「エクラアニマル」の道路清掃

 西東京市で地球の環境を守ろうと活動する市民団体が12月1日、「アースデイ西東京・エンドイベント」を旧保谷こもれびホール向かい側のパスレル保谷(西東京市泉町3丁目)で開催する。主催はアースデイ西東京2024実行委員会(飯村佳之実行委員長)で西東京市が後援。約1カ月にわたる「アースデイ月間」を締めくくる催しとなる。

 当日は、まず午後1時30分からアメリカのドキュメンタリー映画「マイクロプラスチック・ストーリー」を上映する。アメリカの小学5年生たちが海や川で環境汚染の実態を知り、市議会で報告、市の政策に反映させていく。世界44の映画祭で8つの賞を受賞。各地で上映運動が行われている。

 続いて市内のアニメ会社「エクラアニマル」が、20年近くボランティアで取り組んできた道路清掃の経験を報告し、参加者と話し合う。また、市内を流れる石神井川の清掃体験も報告される予定だ。

 アースデイがアメリカで「地球のことを考える日」=「アースデイ」として提唱されたのは1970年。その後も、あまりにもひどい環境破壊が続く中で、国連も「SDGs」すなわち「持続可能な地球をつくる目標」を提起し、2030年までには達成すべき目標を実現しようと呼びかけた。しかし、戦争や地震・洪水・山火事の危機などを前に、国連の事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代だ」と報告せざるをえない実情が続いている。

 アースデイ西東京は「足元から環境を考えよう。できることからやろう」と柳沢商店街(保谷町3丁目)の店舗での広報や、「菜の花エコ・プロジェクト」が運営する市民農園でのお祭り、西原自然公園などで「小さな集い」と「森の音楽会」を開いてきた。

 また、アースデイへの協力企画として里山楽団「トイ・ル・カント」がクラシック音楽会を開催。11月23日には市民団体「ハハマナブ」がフレスポひばりが丘(西東京市谷戸町2丁目)の2階でいらなくなった子ども服のお譲り会「福MEGURU」を開いた。

 12月1日のエンドイベントで2024年のアースデイ西東京のイベントは終了するが、エクラアニマル(北原町3丁目)は年内にも周辺地域の道路清掃を予定。「引き続いて環境問題を考える企画を続け、広げていきたい」と意欲的だ。アースデイ西東京も協力する。

【参考情報】
・アースデイ西東京2024 エンドイベント(ゆめこらぼ
・マイクロプラスチック・ストーリー(公式WEB

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By 川地素睿

高知県出身。東久留米市在住20年。法律事務所、旅行業を経てNPO法人に参加する。もうすぐ地域に帰ってくる団塊世代。高齢者も含めた多世代が関わるまちづくりに関心がある。

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