左から髙柳雄一館長、片岡七海さんと両親、池澤隆史西東京市長(多摩六都科学館提供)

 多摩六都科学館(西東京市芝久保町)は12月21日、1994年の開館以来500万人目の利用者を迎え、記念の式典を開いた。

 同館は94年3月、小平、東村山、田無、保谷、清瀬、東久留米の6市共同の子供科学博物館として設立された(田無市と保谷市は現西東京市)。当時、世界一に認定されたプラネタリウムをはじめ実験・工作の体験、昆虫標本や動物のはく製の展示、館外での体験塾などを通し、楽しみながらで学べる場として子供から大人までに親しまれてきた。

 2012年には光学式投映機「ケイロンⅡ」で投影される星の数がギネスで世界一に認定され、17年には年間利用者数が25万4000人と過去最高を達成した。

 開館30周年の今年、500万人目の利用者は国分寺市から来館した小学生の片岡七海さん。七海さん家族には記念品として年間フリーパス、同館キャラクター「ペガロク」のぬいぐるみなどが贈られた。

 七海さんの父親は「500万人もの人、子どもたちに『科学は楽しい』ということを伝えてきたということに、とても驚きました。これからも、こういう文化をどんどん育んでいくような活動を心から応援しています」と語った。

 髙柳雄一館長は「開館30年を迎えた同じ年、生命活動再生が期待できる冬至の日に利用者500万を達成しました。ご家族の父親は、地域に接した協力協定先の研究機関の研究者。偶然が生み出した、地域の科学館ならではの記念行事となりました」とコメントした。

【参考情報】
・利用者 500万人目をお迎えしました(多摩六都科学館

Loading

By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP