2月1日から9日まで、清瀬市役所2階ギャラリーと松山地域市民センターで「フォトボイス展 SDGsと防災・復興を考える」が開催されている。

 この展示は、東日本大震災で被災した女性たちが撮影した写真と、その写真に込められたメッセージ「声」を通じて、防災・復興の課題とSDGs(持続可能な開発目標)とを合わせて考えるものだ。

 主催のフォトボイス・プロジェクトは、被災した女性たちが生活や地域の課題を写真に収め、その写真に対するメッセージを作成し、グループで共有・発信する活動を14年間続けてきた。写真と「声」で防災・復興の課題を提起しする一方で、SDGsの理念が防災・復興に十分に活かされていない現状を指摘する。

 会場ではSDGsの目標の1から16までを、写真と「声」を通して展示する。主催者は「来場者がSDGsを考えるきっかけになってもらえれば」と話す。2月8日には、シンポジウム「SDGsと防災・復興を考える」を清瀬市役所2階の市民協働ルームで開催する。

 シンポジウムでは、被災女性たちの写真と「声」から、SDGsを防災活動にどう生かすかを議論する。参加対象は16歳以上。定員は30名で事前申し込みが必要となる。

 展示会とシンポジウムは、清瀬市、TOKYO854くるめラ、はなこタイムス、松山地域市民センター(街活性室株式会社)が共催している。

 主催者は「東日本大震災から14年が経過したが、地震、津波、放射能被災などの複合災害から学べることはいまだ多い。イベントを通じて、将来の災害や防災に生かせる教訓を共有できれば」と参加を呼びかけている。

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By 高橋靖

東久留米市のコミュニティFM局「TOKYO854くるめラ」代表取締役。

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