事務所を訪れた女性にテキーラについて説明する湯浅夏彦さん

 「食べて、笑って、春を満喫」をキャッチフレーズに清瀬市役所春祭り「KIYOSE SPRING FESTA」が4月20日、市役所本庁舎1階など3会場で開かれる。今年はドリンクコーナーでテキーラとジンが初めて提供されるとあって、アルコール好きの人たちが熱い視線を送っている。

 テキーラを提供するのは、西武池袋線清瀬駅南口で通販サイトを中心としたウェブ制作会社を営む湯浅夏彦さん(41)。一方のジンの提供者は、駅北口にあるコーヒースタンド「CHACOT COFFEE」オーナーの中本久也さん(42)。

 友人同士の2人は、テキーラとジンの魅力にはまり、湯浅さんは5年前から、中本さんは2年前から清瀬市での普及に取り組んでいる。2人の共通点は、テキーラとジンの魅力を市民に知ってもらい、市の町おこしの一助になればという熱い思いだ。

 2人によると、テキーラとジンは和洋中いずれの料理にも合い、飲み方もオンザロック、ソーダ・トニック割、ビールに少し入れるなど多彩な楽しみ方がある。テキーラとジンは西武池袋線沿線では居酒屋やバー、酒店でもほとんど置いていないという。

 湯浅さんの事務所の棚には、アガベ(中南米原産でリュウゼツラン属の多肉植物)100パーセントのテキーラの瓶約140本が並んでいる。「駅南口の居酒屋5店舗でテキーラは飲めますが、春祭りを機にテキーラの魅力が市民の間に広がってほしい」と湯浅さん。今後は酒類販売免許の取得、輸入業者登録などを進め、テキーラの販売に本格的に乗り出すことにしている。

 中本さんも湯浅さんと同じく、経営するコーヒースタンドの棚に約60種類のジャパニーズ・クラフト・ジンを並べて魅力発信に余念がない。

 清瀬市によると、春祭りでのアルコール類の提供はビールが定番で、過去にハイボールの例があるだけでテキーラとジンは初めて。春祭りに地元の業者が参加しておいしいものを提供してくれるのはありがたいと、期待を寄せている。

Loading

By 鈴木信幸

1950年、福島県会津坂下町生まれ。元新聞記者。現在、フリージャーナリスト。1980~81年滝山団地、81~97年ひばりが丘団地に住む。西東京市在住。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です