子どもたちがボールで遊べる公園の整備を進めている東久留米市は2月20日発表した2025年度予算案に新たに小山小学校区域の小山第2緑地に防球ネットを設置するなど約1600万円を盛り込んだ。
富田竜馬市長は「ボール遊びをしたいという子どもたちの声は以前から強く、のびのびと遊べる場所を確保したい」として、2021年の就任以来市内12の小学校区域で最低1つはキャッチボール等ができる公園の整備を目指して取り組みを進めてきた。
2024年度の事業として、このほど幸町一丁目都営住宅内の広場に約420平方メートルの防球ネットが設けられた。2025年度には子どもたちの意見も聞きながら、さらに小山、幸町両区域にバスケットゴールやサッカーゴールなどを整備する方針。
近隣住民からの苦情などを理由に、ボール遊びを禁止する公園が多いが、富田市長は「これまで進めてきた中で苦情が全くなかったわけではないが、子どもの喜ぶ声や住民の理解の広がりを感じている」と述べた。
この取り組みを含めた「こどもたちへの投資」のほか、「未来志向の公共施設マネジメント」「人にやさしいデジタル化」を3つの重点事項とし、デジタルを活用した行政サービスの質の向上への取り組み、公設公営保育園への総合保育システムの導入、中学校給食(スクールランチ方式)に温かい献立を加える調理体制整備―などが盛り込まれた。
一般会計は前年度比6.1%増の507億6000万円で、過去最大。市税収入全体は6.7%の伸びだが、法人市民税は前年度を下回るなど厳しい財政状況が続いている。予算案は2月28日開会の定例市議会に提案される。

