小平市議会議長の松岡篤氏(39)が2月23日、市福祉会館で市政報告会を開き、任期満了に伴う4月6日投開票(告示3月30日)の小平市長選に無所属で立候補する意向を明らかにした。正式の出馬表明は市議会予算委員会終了後の3月になる。同市長選には現職の小林洋子氏が無所属での出馬を表明している。
冒頭、後援会の宮鍋正幸幹事長は「(松岡氏は市長選を前に)昨年から自民党に推薦をお願いしていたが、候補者公募の選考委員会に(不本意な)誓約書を提出せず、自民党小平総支部としては小林洋子氏を応援することを決定した。厳しい戦いとなるが、ぜひご協力頂きたい」とあいさつした。
これを受けて松岡氏は「市長選に今、非常に出たいという考えを持っている。ただ、正式な出馬表明は予算委員会終了後、記者会見する。それまでは議長職をはじめ議会の仕事をきちんと務めたい。小平の政治は今、誰が誰を応援するかわからない状況だが、市長選にあたっては、どの党の推薦も受けずに無所属で頑張る決意をした」と述べた。
さらに小平市政の見直し案として▽整備費が44億円から104億円に膨らんだ公共施設建て替え計画の白紙撤回▽教育予算を10%から20%へアップ▽「潜在的待機児童」200人をゼロに▽市役所の働き方を減点主義から加点主義に改革▽個人市民税の均等割を10%削減―の5点を挙げ、「〝やらない市役所〟を〝やる市役所〟に変えてほしいという市民の声を実現するために挑戦したい」と話した。
松岡氏は東京都出身。明治学院大卒、一橋大学大学院修了。人材サービス会社を経て2015年、小平市議選に初当選(現在3期目)。17年に小平市長選に自民推薦の無所属新人として出馬し落選。21年、全国最年少で市議会議長に就任し、23年に議長に再選された。
小平市長選では現職の小林氏が昨年12月、無所属での出馬を表明。21年の市長選では立憲民主、共産、国民民主、小平・生活者ネットワークの推薦を得て無所属で立候補したが、今回の市長選では政党からの推薦・支持を受けずに再選を目指すことを明らかにした。
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