小平市に署名を提出する「環境とくらしを考える会」の住民

 小平市で進むデータセンター(DC)建設計画に対して、周辺住民らでつくる「環境とくらしを考える会」(竹澤祐美子代表、以下「考える会」)は16日、事業主が開催する住民説明会や協議に市側も参加することなどを求める第1回署名を小平市に提出した。

 外資系企業が進める計画は、小平市天神町1丁目の住宅密集地にある工場跡地(事業面積約2万1000平方メートル)に高さ25メートルの建物を建設する。2024年9月の住民説明会での発表以降、周辺住民からは排熱や騒音、日照・景観阻害、火災の危険性など環境や防災をめぐる不安と疑問の声が挙がった。

 これに対して小平市は事業主に計画に関する助言や要望をする一方、「民間事業に対しては中立の立場」をとっている。

 「考える会」は「私たちはDCを否定しているわけではなく、建て方を問題にしている」との立場から「民間事業でもDC建設は住民の生活環境の変化や健康被害が起きる可能性があり、マンションや商業施設の建設とは大きく異なる。市民の安心・安全な暮らしを考える立場の小平市も、まちづくりの観点から説明会や協議に参加してほしい」として事業主・住民・小平市の三者での話し合いを求める署名活動を始めた。

 小林洋子市長に宛てた署名は、このほか「重油量、電力消費量・CO2排出量、廃熱量、地下水利用量、電磁波、低周波音、騒音など周辺住民の生活環境に影響を及ぼす問題について具体的に数値で示すよう指導してください」「圧迫感のある建物の高さ、建物住宅外壁と住宅との距離の近さ、熱中症のリスク、火災・爆発の危険性などについて住民合意が得られる計画に改めさせてください」など計4点を求めており、電子署名を含む計431筆を都市計画課に提出した。

 署名を受け取った都市計画課は「市としては近隣住民への丁寧な説明など条例に基づいた指導をしている。開発条例に基づく手続きを適切に進める立場なので住民説明会や協議などには参加できない」と答えた。

 当初4月に予定されていた住民説明会は5月に延期される見込み。「考える会」は今後も署名活動を継続し、提出を重ねて小平市に協議への参加を求めていきたいとしている。

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【参考情報】

環境と暮らしを考える会

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By 片岡義博

共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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