西東京市在住の経済評論家、ジャーナリストで元共同通信社論説委員の師岡武男(もろおか・たけお)氏が3月5日、西東京市の有料老人ホーム「メディカル・リハビリホームボンセジュール保谷」で間質性肺炎のため死去した。98歳。自宅は西東京市ひばりが丘3丁目。告別式は3月10日午前11時30分から西東京市ひばりが丘1-6-1の「あんしん祭典ひばりヶ丘」(シティホールひばりヶ丘)で。喪主は長女康子さん。昨年末、約1カ月の入院を経て老人ホームに入居していた。
1926年、千葉県富里市生まれ。千葉県立旧制佐倉中学、旧制第一高等学校を経て東京大学法学部を卒業後、共同通信社に入社。社会部と経済部の記者や編集委員、論説委員として活躍する一方、共同通信労組委員長、新聞労連書記長などを歴任した。
共同通信を定年退社した後も客員論説委員、日本労働ペンクラブ(労ペン)の会員として執筆を続けた。労ペンの会員では最高齢だった。
晩年は西東京市を中心とする地域報道サイト「ひばりタイムス」にコラム「百音風発」を連載。自由主義、個人主義の立場から暮らしと経済を分析し、格差や貧困、差別の是正を求めて豊かな福祉国家の実現を訴えた。
連載などを収録した「『対案力』養成講座 新自由主義を論破する経済政策」(言視舎、2021年刊行)は労働問題などの分野で優れた著作に与えられる「日本労働ペンクラブ賞」を受賞した。(写真はいずれも遺族提供)

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・師岡武男著「『対案力』養成講座」に日本労働ペンクラブ賞(ひばりタイムス)