東村山市青葉町、国立療養所多磨全生園内の桜が3月30日ほぼ満開となり、多くの市民が散策に訪れた。これに合わせて敷地内の国立ハンセン病資料館では4月13日までギャラリー展「桜を植えた人びと」が開催中で、70年前に入所者の手で植えられた桜の歴史のほか、入所たちの桜への思いが込められた絵画、陶芸、詩歌などが展示されている。
全生園では開園以来さまざまな樹木が植えられ、桜の花見は隔離生活を送る入所者のささやかな楽しみになっていた。太平洋戦争時の燃料不足などで多くが伐採されたが、その後入所者や支援団体によりさまざまな種類の桜が植えられ現在約500本が残っている。
ハンセン病資料館に通じる「資料館通り」の桜並木は1955年に入所者が植えたもので、幹回り3メートルを超える老木が何本もある。1992年の資料館完成時に数十本を移植して「さくら公園」も完成、桜の名所となった。
全生園と東村山市は園内の豊富な樹木を管理、保全、再生することを目標に「人権の森」構想を進めており、老木化した桜をどう残し、受け継いでいくかも課題になっている。


関連情報:
・ギャラリー展「桜を植えた人びと -多磨全生園70年の桜並木-」(国立ハンセン病資料館)